V6というグループ2
(パシャっパシャっパシャっ)
ジャニオタでもない私が、アカデミー賞に突然現れたV6岡田の写真を撮りまくるその絵は、家族にどう映っていたのだろうか…………それはさておき、
永遠の0、蜩ノ記という作品は知っている(見ていない)何故見ていないのか、それは私にも分からない。そもそも私は戦争映画を好まないっていうのが理由なのかもしれない。だだ、V6岡田という人物はよく知っている。学校へ行こう!という番組を見ていたからだ。この番組を知らない人なんているのだろうか。(います)
V6岡田といえば、ファンの方には申し訳ないが、何も出来なくて地味、そのくせ顔は世界一と言っていいくらいの完成度というイメージだ。
それは当時のイメージだった
私の中でV6岡田の記憶は止まっていたということだ
バカな脳みそで必死に思い出しているうちに真木よう子が話し出す
「最優秀助演男優賞は…」
その時の私の気持ちは不思議なものだった、自分でも気持ち悪いくらいに、V6岡田であることを願っていたのだ。
「蜩ノ(キャーーーー!!!)」
家の中で叫んでいた
奇声を発したのだ
自分で自分が怖かった
そんな自分を見て家族は言った
「岡田のこと好きだっけ?」
分からない、分からないのだ、好きではない、気に止めたこともなかったのだ、嫌いでもなかったし、私にとってV6岡田とはそういう人物だったのだ。
「ありがとうございます」
そういってトロフィーを掲げるV6岡田に私は訳もなく泣いた、ただただ泣いたのだった。
「長年仕事を一緒にして来た仲間の1人から、ここに立てるお前を誇りに思うとメールをいただいて」
直感でV6の誰かだろうと分かった
「誰かに誇ってもらうというのは、
凄く、嬉しいです」
涙を堪える彼は世界一輝いていた
あそこまで輝いている人は久しぶりに見た、先ほど言いましたが、ファンの方には申し訳なく、V6岡田は何も出来ないイメージだった
しかしそこに立っている彼は、ジャニオタでもない私でさえも虜にしてしまうほどのオーラを漂わせていたのだ
「最優秀主演男優賞は…」
「えい(キャーーーー!!!!)」
この人はいつの間にこんなにも成長したのか、いつの間にこんなにも凛々しくなったのか、私の記憶が追いつかない
ただただ私は泣いているだけだった
おめでとう、岡田(くん)
そう思いながらその日は眠りについた